当時イングランド5部サットンに所属していた115キロの巨漢GKウェイン・ショー(45)が、試合中にパイを食べたことがきっかけでイングランド・サッカー協会(FA)から処分が下った。2月に行われたFA杯アーセナル戦で、交代枠がなくなった後にベンチに座りながらパイをほおばった。

 この試合でサットンのスポンサーのブックメーカーが、試合中に同選手がパイを食べることを賭けの対象としたことが発覚。FAは「意図的にサッカー賭博に影響を与えた」として、ショーに375ポンド(約5万5000円)の罰金と2カ月の出場停止処分を科した。

 しかし、ショーは試合の翌日にパイを食べた行為を問題視されて所属クラブを退団していた。英BBC放送のラジオに「私の世界は地に落ちた。泣いたよ。今まで解雇されたことがないからね」と、退団は解雇だったことを明かした。さらに「うつ病にもなった。試合の翌日、すでに自ら辞めるか、彼らが自分の首を切るかの状況だった。誰も自分の意見を聞いてくれなかった」とクラブの対応に不信感をあらわにした。