マインツFW武藤嘉紀が今季初ゴールを挙げるなど全得点に絡み、チームの逆転勝利に貢献した。

 ホームでレーバークーゼンと対戦したマインツは前半22分に先制されたが、同45分、MFブロンシンスキが左サイドを突破してクロスを上げると、ファーにいた武藤が下がりながらフリーとなり、左足ボレーで押し込んで同点に追いついた。マイナス気味のクロスだったが、武藤は「うまく当てることだけ意識した。トラップか迷ったが、しっかりと落ち着いてフカすことなく打てた。運も良かった」と3試合目での初ゴールを喜んだ。

 後半12分には左サイドへドリブルで流れたところを相手FWメーメディに倒されてFKを獲得。これを起点にMFウツトゥナリのキックをニアでDFディアロが頭を合わせて勝ち越しゴールを決めた。「やっぱり仕掛けてかないと。ああいうところでファウルをもらえればチャンスになる」と武藤はしてやったりの表情。さらに同26分にはペナルティーエリア左からの左足シュートが相手DFに当たってサイドラインを割りスローインを獲得。このスローインからの流れでMFセルダルがダメ押しの右足ミドルシュートを突き刺した。

 全得点に絡む形となった武藤は同44分、サポーターから大きな拍手を送られて退いた。この日の試合前には発熱があったようで体調は悪く、そのため「『絶対決めよう、決めよう』というより『チームのために今日は走ろう』と思ってた。力が入ってるときよりも、抜けてる時のほうがいいのかなと、今日決めてまた思った」と笑った。

 今季初勝利を挙げたマインツは1勝2分けの勝ち点3で暫定12位。