バイエルン・ミュンヘンはホッフェンハイムに0-2と敗れ、今季初黒星を喫したが、10日の独紙ビルトは「ボールボーイがBミュンヘンを倒した」と伝えた。

 前半27分、バイエルンDFフンメルスがサイドライン際ですでに外に出ていたボールをクリアした。ボールはホッフェンハイム陣内に飛んでいたが、アンドレイ・クラマリッチはすぐ近くにいたボールボーイのウムート・トフムク君(ホッフェンハイムU-14所属)に新しいボールを要求。そこからのスローインのボールを受けたマルク・ウートが、慌てて寄せてきたハビマルティネスより早くシュートに持ち込み、ゴール左に決めた。

 ホッフェンハイムのユリアン・ナーゲルスマン監督は「ボールボーイは素早くボールを渡して試合を速くすることの意味を、我々の育成チームでわかっている。彼はあのゴールにうまく関わった」とコメント。

 バイエルンのカルロ・アンチェロッティ監督は抗議したが、ボールが試合に影響を及ぼしたわけではないために聞き入れられなかった。元審判のトルステン・キンへーファー氏は「フンメルスがクリアしたボールは試合に影響を及ぼさないものだった。だからあのゴールは正当なもの」と見解を示した。

 殊勲のボールボーイにはプレゼントも贈られるようだ。ウートは「まだあったらユニホーム。それ以外にも何かするよ」と話していた。