ドルトムント(ドイツ)のMF香川真司(28)が、ホームでAPOEL(キプロス)と引き分けた試合後、メンバー外となった日本代表について語った。ハリルホジッチ監督に対しては「理由を聞きたい」と話した。

 -代表のメンバーから外れてしまったが。

 香川 うーん…まぁでも、正直やはりこのタイミングかな?というのは感じますし、この試合は恐らくW杯を想定しなければならない試合で、僕はテストマッチという感覚では全く捉えていなかったので、半年後のW杯に向けたガチな戦いを、そして僕たちが積み上げてきた戦いをやれる絶好の機会だと思っていたので、もちろんそこに対する悔しさというかね…メンバーから外れるとしたらもっと早いタイミングであったのかなと思うし、特に去年のこの時期を含めて少なからず…今はね、全くもって悪い感覚はないですし、去年一昨年まだ安定感が出ていないときがあったので、そこの基準というのはちょっと何とも言えないですし、監督が決めることなので、僕はまたここで結果を残し続けるだけですし、そしてその自信は十分に感じているので、またW杯を半年後に見据えるしかないし、そして次のテストマッチが3月なので、それに僕は向けるしかないので。この段階でどこまでやれるのか。恐らく監督はベスト(の選手)を選んだので、それでどこまでできるかというのが本当に試されると思うので、それはすごく楽しみですけど。

 -自分が良くなかった時に代表に呼ばれていたことは、モチベーションになっていた?

 香川 そこに信頼を感じていましたし、悪い流れでも自分を必要としてくれる、自分自身も代表に対してどんな状況であれ誇りを感じていますし、それは常々感じていることなので。なので悪い状態でも呼ばれることに対する責任は全うしてきたつもりなので。なので、後は監督が判断するだけですし、俺たちはヨーロッパのチームと違ってまだまだ戦力的に、ヨーロッパのクラブでやっている、上のクラブでやっている選手もいないですし、そこでやっていても試合に出続けるという保証はないので、ただそれでも代表に呼ばれることは1つの誇りだったので、それはうせることはないし、僕自身の目標が消えることもないので、もう(代表招集は)あと一回しかないですから、3月、そこにしっかりと僕は照準を合わせて、やり続けていくだけかなと。

 -巻き返す自信はある?

 香川 去年一昨年と僕は代表でもドルトムントでもすごくいろんな経験をさせてもらって、良い時もあれば悪い時もありましたし、むしろ悪い時の方が多かったですけど、その流れをいい方向に変えるために試行錯誤しながら努力してやってきたつもりですし、そして3年目じゃないですけど、迎えたなかで1つ…今年の1月くらいからその感覚を得ていたんですけど、ホントにいいプレーがこのレベルの高いところで、競争の激しい舞台で出し続けていけているなという手ごたえを感じられていたので、このシーズンは僕自身にとってすごく大事ですし、何よりW杯前のシーズンというのはとても大事なので、コンディションであったり、結果も含めて。そういうものを想定して取り組んできたなかで、こうやって結果を出し続けていくしか残された方法はないので、そしてその自信を自分が積み上げてきた中で感じているので、僕は日々やり続けるだけかなと思います。

 -ハリルホジッチ監督とは何か話をした?

 香川 僕は別に個人的に話はしていないので、そこの理由は分からないですし、ぜひ聞いてみたいところはあるので。まぁ僕自身それなりにやってきたと思っているんでね。何かしらの理由があるわけですし、そこは十分話し合う必要があると思っているので、僕も積み上げてきたものがあるし、1回2回の話ではないので、監督の話を聞いてみたいです。逆にこの2試合で出る結果に対しては評価されるべきだと思っているし、ホントにW杯を想定した相手にどれだけやれるのか。やれたら俺は受け入れるしかないですし、やれなかったときにどう考えるのか。このチームの流れを見ても、僕が合っているのかって言ったら分からないところが、クエスチョンマークが付いているのは分かっているし、ただW杯ですから、その中で自分をどうアジャストさせていくかというのは常々考えてやってきたので。でも1つこの2試合で見えてくるところは十分あると思っているので、実際自分は出られないですけど、今の日本代表の現状を計る上で大事な試合なので、ホントにガチの試合をぜひしてほしいなと思っています。(鈴木智貴通信員)