B組でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)がパリサンジェルマン(フランス)に3-1と快勝した。ポーランド代表FWレバンドフスキが先制点を挙げ、コロンビア代表MFロドリゲスが2得点に絡む活躍だった。W杯で日本と同じH組のスターたちが躍動した。

 前半8分、レバンドフスキが口火を切った。左サイドのロドリゲスからゴール前へ柔らかいクロス、コマンが頭でつないでくれた球に左足を合わせ、ゴールを決めた。チームに流れを呼び込むとともに、同20分には高い打点のヘッドでブラジル代表DFチアゴシウバに競り勝ち、同27分には丁寧なポストプレーで起点をつくる。ネイマールから球を奪い返すなど、積極的な守備でも魅了した。

 先制点の起点となったロドリゲスは、同37分には絶妙なクロスでトリソの追加点をアシスト。中盤で頻繁に球を受けて攻撃のリズムをつくり続けた。

 既に決勝トーナメント進出は決まっていたが、勝たねばならない試合だった。9月の敵地戦で0-3と完敗し、アンチェロッティ監督の解任劇につながった。直接対決2戦合計で3-4と1位突破は譲ったが、雪辱は果たした。今季パリサンジェルマンから3点を奪ったチームは初めてだ。

 ハインケス監督は「成功の鍵はチームの気構えだ。やろうとしたことを実践できた」と、勝負どころでの集中力を誇った。リーグ戦でも首位を走るチームの攻撃を支えているのが、いずれもW杯で日本と対戦するポーランドとコロンビアの大黒柱だ。日本にとっては恐ろしい限りだ。(中野吉之伴通信員)