【アブダビ15日=岡崎悠利】クラブW杯(ワールドカップ)で史上初の連覇を目指す欧州王者レアル・マドリード(スペイン)は今日16日(日本時間17日未明)、南米王者グレミオ(ブラジル)との決勝に臨む。エースFWクリスティアノ・ロナルド(32)ら主力に加え、離脱者が続々と復帰。ジダン監督は起用面でうれしい悩みを抱える状況だ。決勝を前にほぼ万全となった白い巨人に死角はない。

 大一番を前に、今季初めて全戦力がほぼ整った。FWベールが準決勝アルジャジーラ戦で公式戦4試合ぶりに復帰し早速ゴール。決勝にはDFラモス主将、DFカルバハル(ともにスペイン代表)が間に合う見通しだ。「全選手を計算できることはうれしい」とジダン監督。エースFWロナルドも準決勝で得点を決め、不安要素はない。

 主力が抜けた期間で若手も台頭した。19歳のDFアクラフや20歳のMFアセンシオはそれぞれモロッコとスペインでロシアW杯予選に出場するなど代表でも活躍。準決勝にも出場した。ジダン監督はグレミオについても「自分たちの本来のサッカーをしないといけない」と油断はない。白い巨人が誇る最高戦力で、前身トヨタ杯と合わせ6度目の優勝をたぐり寄せる。