FW武藤嘉紀が所属するマインツが、FW浅野拓磨が所属するシュツットガルトに3-1で逆転勝ちし、8強進出を決めた。

 ベンチスタートの武藤は0-1とリードされた後半12分から途中出場。同じく途中出場のFWベルグリーンと2トップを組み、同ロスタイムに素早い反応で競り勝ってボールをつなぎ、チーム3点目に貢献した。

 「(途中出場が)こんなにきついとは思わなかった。(先発した16日のブレーメン戦より)全然きつかったです。一気に(息が)上がっちゃって走れる状態じゃなくて」と悲鳴を上げたが、「負けてる状態だから自分たちで流れを変えてゴールを決めるというか、絡むことが大事だった。自分たちが入ってから3点入った。とにかく逆転できたというのは非常に大きい。勝ててよかった」と勝利を喜んだ。

 11月18日のケルン戦で痛めた腰の影響で4試合休む結果になった。炎症が取れず長引いたようで「別に大きな怪我でもないのにこうやって離脱してしまったっていうのは、非常にもったいなかった」と悔やんだが、「今日動けたかっていうと全然本調子じゃないですけど、こうやって出ることが大事。ここからどんどん上げていけると思うので、しっかりと休んでまた来年1月13日(ハノーバー戦)に100%で臨めれば良いかなと思います」と前を向いた。

 リーグ戦前半戦は3得点2アシストだったが「本当に納得いってないですし、もっともっと貪欲に行かないといけないと思います。結局4試合チームのために働けなかったというのもある。来年はW杯もありますし、そういうのが絶対ないように体を作っていかなきゃいけないと思います」と後半戦へ向けて気合を入れた。(中野吉之伴通信員)