バルセロナが6日(日本時間7日)、リバプールのブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョ(25)を獲得したと公式サイトで発表した。

 契約期間は今季の残りと、来季以降の5年で、違約金は4億ユーロ(約520億円)に設定したことも併せて発表。「コウチーニョは高い技術と戦術眼を誇り、中盤の攻撃を多彩にする」と絶賛した。

 英国の公共放送BBCの電子版は、バルセロナがリバプールに支払う違約金は、1億4200万ポンド(約210億円)になると報じた。バルセロナがブラジル代表FWネイマールをパリサンジェルマンに引き抜かれた際に支払われた2億2200万ユーロ(約289億円)に匹敵する、史上最高レベルの移籍が成立したと報じた。

 バルセロナは、今季開幕時にも、コウチーニョの獲得に動き、リバプール側に7200万ポンド(約105億円)、9000万ポンド(約131億円)、1億1800万ポンド(約172億円)と3度、入札額を提示したが、拒否された経緯があった。今回、夏の3度目の提示額を上回る額で決着した。

 コウチーニョのバルセロナ移籍については、ユニホームを供給するナイキ社が運営するバルセロナのオンラインショッピングサイトが「フィリペ・コウチーニョが(本拠地)カンプノウを燃え上がらせる準備は整った。マジシャン(コウチーニョのニックネーム)の名前が入った、バルサの17-18年シーズンユニホームを手に入れよう」と、フライングで移籍を発表してしまったことでも話題となった。

 バルセロナは今季、スペインリーグで首位を走る。コウチーニョ獲得で、国内、欧州戦線制圧を盤石なものにする。