MF乾貴士が所属するエイバルはアウェーでベティスに0-2で敗れた。

 前半21分に先制点を許し、後半5分にオウンゴールで追加点を奪われた。

 乾はベンチスタートだったが、ベティスへの移籍が噂されていることもあり、まるでホームのように歓迎された。メンバー発表の際、アウェーチームの選手にかかわらず、スタンドから拍手と歓声。後半18分の交代時にも同じタイミングで代わったDFカパにはブーイングが飛んだが、乾には声援が送られていた。0-2とビハインドの中での起用だったが、乾にボールが回るたびに新戦力を見定めようとするスタンドの注目が日本人MFに集まった。ロスタイムにシュートを2本放つものの枠をとらえる事はできず、数字に残る結果は残せなかった。

 試合後は「ちょっとしか出てないですし、やりづらさとかは(なかった)。自分自身は今エイバルの選手。色々言われているけどそういう(移籍とか)のはあまり関係なくしっかり気にせずエイバルの選手としてやっている。エイバルの勝利のためしか考えていない」ときっぱり。「気にせずやっていきたい。どっちにしてもあと7試合、自分のパフォーマンスを良くしていかないといけないと思っている」。

 5試合連続で白星のないチームについては「悪い雰囲気だとは思っていない。ただ、どっかで勝ちきらないといけない試合がある。しっかりそこをものに出来ればまた勢いに乗れると思っている」と話した。

 エイバルは11勝7分け13敗の勝ち点40で10位。