3大会ぶり12度目の出場のスウェーデンと、9大会連続10度目の出場の韓国が激突。前日に同組のメキシコがドイツを破る番狂わせを起こしており、決勝トーナメント進出のためには勝ち点3がほしい一戦となった。

 序盤は韓国がサイドに張らせたFW孫、FW黄がドリブル突破を仕掛けた。スウェーデンは、FWイブラヒモビッチが16年欧州選手権を最後に代表を引退するなか、守備力が武器。堅い守りから次第に押し返すと、前半21分に決定機を作った。ゴール前の混戦からFWベリが合わせたが、これはGK趙が至近距離からの一発を右膝で弾くビッグセーブで防がれた。

 韓国は前半27分にアクシデント。左サイドバックで水戸、鹿島、磐田でのプレー経験も持つDF朴が右足を痛めて負傷後退となった。ブロックを作ってカウンター狙いにシフトした韓国に対し、スウェーデンがその後もチャンスを作る展開が続いたが、前半47分のFWグイデッティのヘディングも得点を奪えずに、互いにスコアレスで前半を終えた。

 後半立ち上がりは韓国が決定機を作った。後半7分に左クロスに飛び込んだMF具がピンポイントで頭で合わせたが、惜しくもゴール左に外れた。後半12分にはセットプレーから決定的なヘディングを打たれるも、GK趙が前半に続くセーブで危機を救った。

 試合が動いたのは後半20分。直前のプレーでエリア内でMFクローソンがDF金民友に足をかけられて倒された場面が、今大会から導入された映像で判定を補助するVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の対象に。結果、これがPKとなりDFグランクビストが落ち着いて蹴りこんで先制点を奪った。

 試合はこのまま1-0で終了。スウェーデンが大会初戦では地元開催だった58年大会以来60年ぶりの勝利を飾った。韓国は10年南アフリカ大会以来の勝利はならなかった。