ワールドカップ(W杯)ロシア大会の日本代表MF本田圭佑(32)のオーストラリア、メルボルン・ビクトリー加入が6日、決まった。同クラブが発表した。所属先のないフリーの立場だったため移籍金は発生しないが、契約は破格。期間は異例の10カ月で年俸は360万ドル(約3億9600万円)。これまで同国内では「年俸290万ドル(約3億1900万円)」と報じられてきたが、それを大きく上回る額。クラブは公式サイトで「クラブ史上最大の契約」だとした。

 リーグが定める年俸制限のない「マーキープレーヤー」という特別待遇で迎えられる。早速、クラブのポロシャツをまとい「仕事はこのチームを勝たせること。自信はある」などと英語で語った。地元メディアの取材にも「新しい挑戦が本当に好き。できる限り早くプレーを」とした。

 契約期間がわずか10カ月で、来年のACLで日本勢との対戦が実現するかは微妙な状況。本田は来週にはオーストラリア入り。リーグ開幕戦は10月20日だが、勝ち上がりと登録次第で、その前にカップ戦などでデビューする可能性もある。20年東京オリンピックのオーバーエージ枠での出場に向け、本格的な第1歩を踏み出す。