フローニンゲンの日本代表MF堂安律(20)はフル出場したが、強豪アヤックスの前に好機をつくれなかった。

チームは立ち上がりこそアヤックスゴールに向かった。前半2分、堂安が右サイドでボールをカットし、MFレイスへパス。ペナルティーエリアへ走り込み、クロスに合わせようとしたがタイミングが合わなかった。ただ時間の経過とともに押し込まれる展開となった。前半17分にDFタグリアフィコを倒し、アヤックスにPKを与えた。これをFWフンテラールに決められ、先取点を奪われた。

後半もフローニンゲンに攻め手はなく、終始アヤックスペースに。堂安は前線から下がり、ボールを奪いに走った。ただ味方選手は下がってばかりで、持ち味とする攻撃力は発揮できなかった。後半22分にフンテラールに追加点を奪われ、同34分にDFタディッチに3点目を決められた。フローニンゲンはなすすべがなかった。

フラストレーションがたまる状況に、堂安ら選手はイライラ。チームメートと口論となる場面もあり、試合後はオランダに移籍して初めてミックスゾーンに現れず、コメントを残さなかった。

フローニンゲンは1勝4分けの勝ち点3で、18チーム中17位と下位に低迷している。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)