MF森岡亮太(27)の所属するアンデルレヒトはホームで、DF冨安健洋(19)MF遠藤航(25)、MF鎌田大地(22)らが所属するシントトロイデンと対戦し、0-0のスコアレスドローに終わった。

森岡はベンチ外で、冨安は3バックの右でフル出場。遠藤は後半28分、鎌田は後半45分から途中出場したが無得点だった。同じくシントトロイデンに所属するMF関根貴大(23)はハムストリング負傷のため、DF小池裕太(21)は足首負傷のためベンチ外だった。これでアンデルレヒトは5勝2分け2敗、シントトロイデンは3勝5分け1敗となった。

前節までで3位とまずまずのスタートを切ったアンデルレヒトは前節で勝利したものの、ミッドウイークのベルギーカップ、ウニオン戦で、2部に所属する相手に0-3の大差で敗れた。ファンハーゼブルック監督に対するプレッシャーは高まっている中で、公式戦4連勝中のシントトロイデンをホームに迎えた。

序盤はここまで好調のシントトロイデンが攻勢に出る。前半6分、FWボリが決定機をつかむもシュートはゴールの上を越していく。17分には中盤から見事にアンデルレヒトの守備網を崩しきり、最後はボリのシュートが決まったが、これはオフサイドの旗が上がり、ゴールとはならなかった。

押し込んでいたシントトロイデンだが、22分にMFセバージョスが危険なファウルで一発退場。1人少ない状況となり、以降はアンデルレヒトに主導権を握られたが、体を張った守備で粘り、スコアレスで前半を折り返した。

そのまま終了かと思われた後半ロスタイムには、得点王争いトップのアンデルレヒトのFWサンティニがフリーでヘディングシュートを放ったが惜しくもゴール右へと外してしまう。試合はそのまま終了。アンデルレヒトにとっては前半途中から10人となった相手を崩しきれず、痛い引き分けとなった。

カップ戦も含み、今季の公式戦全試合フル出場中の冨安は、退場者が出てからは右サイドバックにポジションを移すなど、柔軟なプレーをみせて強豪相手の無失点での引き分けに貢献。終盤には積極的なオーバーラップもみせた。それでも冨安は「かなり僕のサイドから(クロスを)上げられましたし、全然パーフェクトじゃない。満足出来るゲームでもないです。(アンデルレヒトは)個人の技術はやはり高いですし、常にクロスからの怖さがあった」と反省を口にした。サイドバックでの起用については「公式戦でサイドバックをするのは初めてかもしれません。やったことがあったとしても、本当にちょっとしかない。だけど、サイドバックもやれと言われれば進んでやりますし、よかったかなと思います」と振り返った。