森保ジャパン期待の星、ザルツブルク(オーストリア)FW南野拓実(23)がセルティック(スコットランド)戦の後半16分に勝ち越しゴールを決めた。同10分のチームの1点目にも絡み、3-1の勝利と2連勝に導いた。

南野が欧州舞台で躍動した。0-1で迎えた後半10分、右からのクロスを頭で味方に流すと、同点弾につながった。同16分には左クロスに走り込み、相手に寄せられながらも体勢を崩すことなく、至近距離から左足で蹴り込んだ。「こういう試合で結果を残したい」という思いで臨んで勝利の立役者に。2得点に絡んで役目を果たし、後半26分に退くまで前線で走り回った。

日本代表では9月11日のコスタリカ戦で初得点を挙げて評価を高めた。同20日の欧州リーグ初戦のライプチヒ戦では途中出場で守備のミスもあり「ここで結果を出さないと、この先の代表もない」と悔しがった。一方で「最初から出られれば、やれる自信はある」とも。国内リーグも含めた今季公式戦通算5点目で、9月以降は先発出場4試合で4得点。この日で出場3試合連続ゴールとなったが、もちろんすべて先発で有言実行でもあった。

昨季の本大会もRソシエダードとラツィオという難敵からゴールを奪い、4強入りに貢献した。「目の前の相手に全力でぶつかれば、昨季みたいにいい結果を得られる」。この日はスコットランドの古豪が相手だった。チームは今季公式戦17戦無敗(15勝2分け)。プレミアなどとはリーグのレベルの差はあるが、ゴールの感触と勝利のメンタリティーが研ぎ澄まされるのは、日本代表にとっても心強い。