バイエルン・ミュンヘンのコバチ監督は、ドイツ代表FWトーマス・ミュラー(29)が正しい評価を受けていないと主張したと、19日付の独紙ビルトが報じた。

代表とクラブで同僚のMFニャブリ(23)の活躍により、ミュラーの立場が危うくなってきた。ニャブリは欧州ネーションズリーグのフランス戦(1-2で敗戦)で同国代表として先発し、好プレーを披露した。一方で不動のレギュラーだったミュラーはベンチスタート。後半43分にニャブリと交代してピッチに入った。

独紙ビルトはコバチ監督もニャブリの活躍を目に焼き付けたことだろうと紹介した。だが、ニャブリはドイツ代表戦後の負荷コントロールのため、17日の練習を早めに切り上げたという。チームはその後、20日のウォルフスブルク戦に向けて集中的な戦術トレーニングを行っており、ニャブリの先発起用はまだなさそうだと報じた。

一方のミュラーは大声を出してチームメートに指示をだすなど、精力的に練習メニューをすべてこなし、ウォルフスブルク戦ではスタメン出場が濃厚だという。ポジションのライバルとなるのはニャブリとコロンビア代表MFロドリゲスの2人。ロドリゲスは、代表での米国戦から19日にチームに合流する。

コバチ監督はニャブリの台頭もミュラーを高く評価している。「トーマスは正しく評価されていない。動きに多様性があり、相手選手から捕まえられにくい。チームのためにものすごく貢献してくれる。ピッチ外でも、ピッチ内でもだ」とコメントした。