ともにW杯ロシア大会日本代表のサウサンプトンDF吉田麻也と、ニューカッスルFW武藤嘉紀のニューカッスルが対戦したが、吉田が出場せず、プレミアリーグのピッチ上での日本人対決はお預け。試合は0-0で引き分けた。

ホームでの今季初勝利を狙うサウサンプトンが開幕から勝ち星のないニューカッスルをホームに迎えた。サウサンプトンが押し気味に進める。シュート数は22本とゴールには迫った。しかし、前半40分のMFレミナのシュートは、ポストに阻まれた。さらに前半終了間際のCBスティーブンスのヘディングシュートは、相手GKの好セーブに遭った。終了間際にもFWロングが惜しいシュートを放ったが、得点にはならなかった。

ニューカッスルは、3試合連続で先発した武藤を含めて枠内シュートなし。相手ゴールを脅かすことができなかったが、アウェーでの勝ち点1は大きい。9月末からの連敗を3で止めた。ベニテス監督は「リーグ順位(最下位)を考えれば、1ポイントを奪ったと理解すべきだろう。サウサンプトンに押された内容でもあった」と語った。

ペレスを相棒に、2トップでプレーした武藤の動きも悪くはなかった。後半10分、ニューカッスルが初めて相手SB背後のスペースをついた場面も、走っていたのは右サイドに開いた武藤。その10分ほど前にも、中盤でルーズボールを拾うとドリブルで上がり、攻撃に貴重なアクセントを加えた。指揮官からも「武藤のプレーにはハッピーだ」と評価された。ただ、このコメントには「一生懸命に努力しているし」という前置きがあった。そろそろ努力の結果をゴールという形で、ピッチ上で示す必要がありそうだ。

武藤は試合後「(勝利が)遠いですね。でも、この勝ち点1は良しとしないと。終わった後の表情もみんな悪くなかった。もちろん、勝ち点3を取らなくてはいけない試合だったけど。チームとして勝ち点を重ねられるということは非常に重要ですし、次はホームのファンの前で初勝利を届けられたらいいなと思います」などと話した。