フローニンゲンMF堂安律(20)が本職の右サイドで首位PSV相手に奮闘した。

センターFWやトップ下でのプレーが多かったが、この日は右MFに入った。1-1の後半7分、相手2人のマークにあいながらも、フィジカルと技術を生かして突破。同13分にはロングボールのこぼれ球を拾って、右足シュートを放ったが枠を捉えきれなかった。

試合は逆転負けを喫したが、堂安の活躍もあり最下位のフローニンゲンは意地を見せた。20歳のアタッカーも「1週間、いい準備が出来た。監督が要求していることを、選手全員が必死にやろうと練習に取り組んでいた。いい準備が出来た結果が、こういう試合につながった」と手応えを得たが「前半を1-0で終えることが出来れば結果も変わっていた。そこに尽きる試合」と、1歩及ばず悔しがった。

堂安は常々、オランダリーグの強豪PSVやアヤックス相手にどこまで通用するかを念頭に置きながらプレーしている。この日は日本代表でも輝きを見せている右MFで技術の高さ、体の強さを発揮。「やっぱり(右サイドは)良かった。視野も広かったし、ライン際でボールを持ったときに何かしてやろうと、自分が(ボールを)持っていてもワクワクする。やっぱり楽しい」と自信を深めた。

運動量を求められる位置だからこそ、やりがいもある。攻守への貢献度はオランダへ渡って急成長したが、まだまだ満足はしていない。試合後も「まだまだ走れる。まだまだ行ける感覚が(試合が)終わってからもあった」と自身を奮い立たせていた。