オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーMF本田圭佑(32)が21日、ツイッターで次のようにつぶやいた。

「なぜスポーツが素晴らしいか。なぜサッカーが人気があるか。それは生まれた国や、肌の色、経済力に関係なく誰もが能力を磨けば国境をこえてヒーローになれるから。

そこを邪魔できる人は存在しないし、させたらあかん」

実質的な監督としてカンボジア代表を率いる本田は20日、ホームでの東南アジア選手権(スズキカップ)第3戦でラオスに3-1で快勝し、就任後初勝利を挙げたばかり。

カンボジアはFIFAランキング170位。ホームで勝ち、本田が招集し、ともに活動する中で躍動させた選手たちの姿は、苦難を乗り越え、発展しようとするカンボジアという国のヒーローにもなり得る存在である。

日本代表で実績を残し、一時代を築いた本田は今、オーストラリアでプレーしながら、カンボジアで新たなヒーローを産み出そうと、奮闘している。

国際Aマッチの活動期間を終え、オーストラリアへと戻る途中のつぶやきは、これまで以上に、指導者目線のようにも伝わってくる。

本田の仕事にも、国境はない。