フローニンゲンMF堂安律(20)がフル出場した。前半はFWマヒとの連係で好機を演出。同25分、マヒのスルーパスを受け、シュートを放つも右ポストに嫌われた。その後も2戦連発中の堂安は相手ゴールへ攻め込み、放ったシュートは4本。だが、前半7分の失点が決勝点となってしまい、3位フェイエノールトに敗れた。

代表戦からオランダへ戻り、初めての試合。シーズン序盤は苦境に立たされたフローニンゲンだが、徐々に立て直してきた。この日も「すごくポジティブ(な内容)だと思うし、終わってから監督も『下を向く必要はない』と話をしていた。僕ももちろん、その通りだと思う」と手応えを得た。だが「あとは攻撃陣のせいだと思う。ウノゼロ(1-0)というのは責任を感じている。僕自身、ラストの精度のところでまだまだ、極める必要があると思うので、もっとできたかな」と反省も忘れなかった。

運動量に自信がある堂安は、この日も全力で走りきった。試合の終盤には足をつってしまったが「いつもの代表から帰ってきた時より、体が動けると感じて、その分、逆につっちゃったかな。今までは帰ってきて、体が重いなと思って、あんまり動かず、つらずに終わっていた試合が多かったけど、今回は逆に体が軽かったので、走れちゃった。つってからも走れた」という。

代表招集も3回目。自分の体とも向き合えるようになってきた。「僕は機内食を好まないので、あまり食べないから(オランダに)着いてから体重が落ちる傾向がある。この2、3日は(体重を)戻すようによく食べた」と、強行日程でも工夫をこらしている。

堂安の去就にも注目が集まる。今冬移籍の可能性もあるが「あと1カ月ですね、とりあえず。まず集中してやりたいし(いい状態で)アジア杯に入れるようにしたい」。目の前の一戦に全力を注ぎ、自身の目標につなげていく。