デュッセルドルフMF宇佐美貴史(26)が2試合ぶりに先発し、日本代表への思いを明かした。

左MFを務めた宇佐美は45分間出場。ハーフタイムでの交代を「5バックになるという状況だった。相手のシステム4-4-2の(中盤が)ひし形というのが(デュッセルドルフに)イメージはなかった。(相手の)ひし形になかなかついていけないというところで、システムを5-3-2に変えてっていう狙いがあったと思う」と分析した。

前半13分、ペナルティーエリアすぐ外でパス受けると素早くゴール方向へボールを運びシュート。これはDFに当たり、CKとなった。同39分、ペナルティーエリア左でボールを受けると、ワンフェイントから突破。左足でシュート性のクロスを入れたが味方には合わなかった。

好プレーだったが「回数が少なすぎる。ボールを支配されすぎているというか、支配されてカウンターを狙ってるっていう形。バイエルン・ミュンヘン戦でははまったけど、相手ももう研究はしている」と課題を口にし「我慢しながらボールを保持して、という時間を伸ばそうというアイデア、イメージは僕自身も持ってやったけど、それをしてもすぐセンターバックからゆるく長いボールが前へ飛んで、跳ね返されて、回されてまた戻されて、それの繰り返しだった」と肩を落とした。

ワールドカップ(W杯)ロシア大会後、新生森保ジャパンにはまだ招集されていない。ガンバ大阪時代の後輩MF堂安律が日本代表で台頭する中、森保監督は欧州視察の際に宇佐美と面会。「戦力」と評価していた。

「意識は常にしている。ただ現状、自分の状況を見てもチームの状況を見ても、まずはチームでどういうプレーをするかというところに懸かっていると思う。そんなところ(代表)を見ている場合ではないというような状況」

今季はここまで9試合1得点。先発5試合で、フル出場は1度のみ。チームも2勝3分け9敗で最下位に沈む。自らの立ち位置を理解しながらも、日本代表へは「意識していないことはもちろんない。意識する、もっともっと意識できるように、代表の中で(自分が)いい選択肢になれるように、やっぱりもっともっとチームで示していかないといけない」と意気込んだ。