オランダ1部フローニンゲンの日本代表MF堂安律(20)は、0-0で引き分けたアウェーのVVV戦に右MFでフル出場したが、無得点に終わった。この試合で相手選手から危険なタックルを受けたが、幸いケガはなかった。タックルをした選手が一発退場となったが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により判定が覆り、退場が取り消しに。このVARに堂安が疑問を呈した。

日本代表で欠かせない選手に成長した堂安に、危険なタックルが襲いかかった。試合開始からボールを受ける度に激しいチャージを受けてきたが、前半40分。右サイドラインのボールを追っている時に、左から完全に足の裏を見せたスライディングが襲ってきた。左の膝付近を蹴られ、ピッチの外で倒れ込んだ。「完全にレッドだと思った」と話すほどの危険なプレーに主審はタックルをした選手にレッドカードを提示。選手も納得し、キャプテンマークを別の選手に渡してピッチを後にした。

試合が再開と思いきや、主審がビデオを確認し始めた。その後、イエローカードに変更。この判定に堂安は「子どもたちに夢を与える仕事なんで、なんでも映像で全部正当化していると、どうしても駄目なサッカーになっていくと僕は思ってます」と持論を述べた。

幸い、大きなケガにつながらず、最後までプレーを続けられ「(タックルの)映像見て、インスタグラムにあげてやろうと思います」と最後は笑いを誘うほどの余裕を見せた。選手生命が断たれる可能性のあるほどのタックルだったが、本人にとっても、日本代表にとっても最悪の事態は免れた。