ドルトムントMF香川真司(29)が23日、あらためてスペイン挑戦願望を口にした。リーグの冬季中断期間を利用して一時帰国。11月に明かしていたスペイン1部リーグへの移籍の夢について「実現させたいし、そのために常々、動いてきた。そこ(スペイン)を中心に探している。生き生きとして、より自我を強調できる移籍先でトライしたい」と宣言した。

「どこになるかは未定だし、簡単にはいかない。移籍の難しさは肌で感じている」とした上で「そのチームでどう成長できるのか、活躍できるのか、イメージがマッチしたところでプレーできたら最高」。かねて自身のスタイルと合うと信じているスペインのサッカーを念頭に「生き生きとして、より自我が出せる移籍先でトライしたい」と包み隠さず、思いを語った。

W杯ロシア大会では、初戦コロンビア戦で日本の大会第1号となる先制PKをゲット。白星発進が2大会ぶりの16強につながった。一方、大会後に戻ったドルトムントでは、今季リーグ戦2試合しか出場がなく、9月26日ニュルンベルク戦を最後に公式戦17試合連続ベンチ外。「この1年は2月のけがもあり、現在は言ってしまえば構想外。競争したくても、させてもらえない状況が続いている。この3カ月は特に。(練習に)加わらせてもらえないのは非常に屈辱的で、悔しい気持ちを常に抱えながら過ごしてきた」と話す。

それだけに心機一転、来年に懸ける思いは強く「まだまだ成長できると思っているし、来年はまず純粋にサッカーをしたい。そのためにチームをしっかり選んで…移籍に向けて集中していきたい」と、ドルトムントを後にする覚悟があることを打ち明けた。

また、来月5日に開幕するアジア杯UAE大会に臨む日本代表にも言及し「今回は招集されてないけど、自分の経験上、楽な試合は1つもなかった。ただ、その中で優勝を勝ち取ってほしいと思う」とエールを送っていた。