サウサンプトンの日本代表DF吉田麻也が、敵地でのチェルシー封じに貢献した。

前節マンチェスターC戦はベンチスタートだったが、3バックの中央でスタメン復帰。ハーゼンヒュットル監督となって4度目となる3バック中央での先発機会を得ると、確実なクロスのクリアやパスカットを含む頼もしいパフォーマンスを披露。前節での主力温存が奏功した強豪相手のビッグゲームで、スタメン復帰の期待に冷静かつ強力なパフォーマンスで応え、指揮官からもキャプテンマークを付けるMFホイビュルク(今節を含め4試合出場停止処分中)と並ぶ「チームのベスト・プレーヤーだ」と評された。初陣から6試合目で初の無失点試合で、新監督に強烈な好印象を与えたことは間違いない。

満足できるプレーだったかと聞かれた吉田は「守備に関してはもちろん。0点に抑えられたのは良かったです。アジア杯に行く前に少しでもチームに貢献しなくてはいけないと感じていたので、DFとして最低限のことはできたかと思います」と納得の表情。チームを離れてアジア杯出場のために日本代表に合流するが「自分ができること、選手としてできることは、与えられたポジションで自分の役割を全うすることだけ。今日、こうやって(プレミアで)パフォーマンスを出した。次は、アジア杯でパフォーマンスを出すこと。何よりも、アジア杯を取るということを第一に(考えています)。そうしないと(ニューカッスルの)武藤にしても、他にドイツなどでやっている選手たちにしても、リーグ戦を抜けて(アジア杯に)来ている意味が半減してしまうとも思うので。ただそれは韓国やオーストラリアの選手たちも考えているだろうし、そういう中での激しい戦いになるとは思いますけど楽しみです」と語った。【山中忍通信員】