J2柏レイソルからベルギー1部ゲンクに期限付き移籍した日本代表MF伊東純也(25)が7日、成田空港からベルギーへと出発した。

2日にアジア杯を終えて帰国し、中4日での再出発。前日6日に髪を短く切り、さっぱりとした表情で空港に姿をみせた。今冬には国内外の複数クラブからオファーが届き、その中から現在ベルギーリーグ首位のゲンクを選択。ゲンクでは02-03年シーズンに元日本代表FW鈴木隆行が所属し、欧州チャンピオンズリーグ(CL)でもプレーした。伊東はこのままいけばチームが来季の欧州CL出場権を得られることなどを決断の理由に挙げ「チャンスだと思う。(海外移籍は)このタイミングしかないかなと。まずは試合に出ること。あとは自分が入って順位を落とさないようにしっかりやりたいと思います」と意気込んだ。

直近のゲンクの試合映像もチェック済みで「Jリーグよりかはオープンだなと思ったので、すごくやりやすいというか、特長を出せると思いました。いろんな国の選手が来ているので、体の強さや足の長さとかはあると思う。いい経験になると思います」と話した。

初めての海外生活にも不安はない。同じベルギーのシントトロイデンにはアジア杯で共闘した同い年のMF遠藤航や、DF冨安健洋らがおり、隣国オランダには昨季まで柏のチームメートで、今冬に同リーグ1部ズウォレに移籍したMF中山雄太もいる。アジア杯期間中にはドイツでプレーするFW大迫勇也やMF原口元気らから海外生活でのアドバイスをもらったことも明かし「近くに知り合いがいっぱいいるので、そういう面では大丈夫かなと思います。(大迫らと)ドイツで会おうよという話はしました」と笑顔をみせた。

ゲンクでは背番号7を背負うことも明かした。柏でつけていた14番は埋まっており「昔から14と7が好き」と迷わず空いていた7番を選んだ。「海外でも日本でやっていたようなクオリティーを出して、日本代表でもしっかり試合に出られるようにしたい。今は代表に呼ばれてはいるけど、出場時間が短いし、まだ出ているとは言えない。そこでちゃんと出て結果を出せるように成長したいなと思います」。気持ちを新たに、まずは新天地での飛躍を誓った。【松尾幸之介】