タイ当局などによると、同国の裁判所は11日、昨年11月からタイで拘束されていたオーストラリアのサッカー選手で、中東バーレーンの難民男性の拘束を解くことを決定した。男性の送還を求めていたバーレーン側が要求を撤回したことに伴う措置で、男性は即日、釈放された。

拘束されていたのはハキム・アライビ氏(25)。国際サッカー連盟(FIFA)や欧米の人権団体などが釈放してオーストラリアに帰国させるよう求めていた。

当局などによると、外務省が検察側に、バーレーン側が男性の送還要求を撤回したと連絡。検察側は訴訟棄却を求め、裁判所が認めた。男性はオーストラリアに帰国する。裁判所は強制送還するかどうか協議していた。

人権団体などによると、ハキム氏はバーレーンで2014年に警察署を破壊したとして欠席裁判で禁錮10年の刑を言い渡されたが、無罪を主張。迫害を受けたとして同年にオーストラリアに逃れ、17年に難民認定された。

タイに入国しようとした際、バーレーン政府の要求で国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配されていたため、拘束された。