ベティスからアラベスに移籍した日本代表MF乾貴士(30)が、デビュー戦を勝利で飾った。

乾は右サイドハーフで先発出場。前半16分、右クロスにFWカレリが合わせたこぼれ球を頭で狙ったが、惜しくもゴールならず。前半23分には、乾が獲得した右CKからDFラガルディアが決めて、アラベスが先制点を奪った。

後半16分には中央のFWカレリから右サイドの乾に絶好のパスが入り決定機を迎えたが、相手GKに阻まれゴールは決められなかった。それでも積極的なプレーで好印象を植え付け、後半43分にベンチに下がる際には、ファンから大きな拍手が送られた。

チームは後半アディショナルタイムに追加点を奪い、2-0と快勝してリーグ連敗を3で止めた。

アベラルド監督は「(移籍したFW)イバイが自分達にもたらしてくれるものと似たものを与えてくれた。縦への奥行きあるプレー、タメ、継続したプレー。さらに試合の中で見せてくれたように、両サイドでチームの力になってくれた。それは相手DFにしてみれば、どこから出てくるのかわからないものだった」と、乾の動きを絶賛。

「アジアカップでもあまり試合に出ていなかったので、もっと早く交代を考えていた。だが、いいプレーを見せてくれていたし、間違いなくもっと多くのものをチームにもたらしてくれる選手だ」と評価した。

(山本孔一通信員)