ウェストハムのメキシコ代表FWハビエル・エルナンデス(30)が、“神の手”ゴールでチームの勝利に貢献した。

0-1の前半29分に右CKの流れから、DFオグボンナのヘディングシュートに反応してダイビングヘッドでコースを変えて同点弾を決めたように見えた。直後に、数人の相手選手が両手を挙げて主審に何かをアピールしたが判定が覆ることはなく、エルナンデスは堂々とした態度で味方選手と抱擁してゴールを喜んだ。

よく見ると、エルナンデスは頭で合わせようとしていたが右からきたボールは通過。直後に左手で押し込んでいた。他リーグならばVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が使用される場面だが、プレミアリーグの導入は来季から。ゴールと判定されて“神の手”が成立した。その後、チームは2点を追加して3-1で逆転勝利となった。

この判定に怒ったのはフラムのラニエリ監督だ。試合後に「審判がハンドを見逃したのは残念だ」と話し始め「あのゴールがウェストハムに自信を与えてしまった」と、敗れた試合の分岐点だったことを主張した。また「来季、VARはとても重要になる。(主審の判断より)VARの方がはるかに優れている」と怒りが収まらなかった。