カタール1部アルドハイルMF中島翔哉(24)は、ホームで行われたアルアハリ戦にフル出場し、待望の初ゴールを挙げた。

2月の移籍加入から約1カ月。背番号10の待望の1発もあり、チームは6-0で大勝した。2-0の後半7分、右サイドでボールを受けると、縦パスを出しペナルティーエリアに侵入。リターンパスを受け、角度のない位置から迷わず右足を振り抜いた。強烈なシュートはゴール左へ突き刺さり、新天地3試合目での初弾。ユベントスから同時期に加入したDFベナティアらに祝福され、ボールをおなかに入れて喜んだ。

大きな1歩だ。デビュー戦では得点を演出。2戦目もVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で無効となったが、起点になるなどチームの中心になりつつあった。残すは結果だけだった。チームメートを認めさせるには十分な、インパクトのあるゴール。欧州(ポルトガル)から中東の金満リーグ、カタールへの移籍。「お金や名声」ではなく、自身が「楽しめる」ことを優先した。ポルティモネンセでの昨年12月2日以来となる約3月ぶりのゴールで見せた満面の笑みが、それを物語っていた。