昨季クラブ史上初の2部リーグに降格したハンブルガーSVのメンバーで、今季からブンデスリーガでプレーしている選手9人が1部残留争いに巻き込まれていると、12日付の独紙ビルトが報じた。

今季から2部での戦いを余儀なくされたハンブルガーSVで、DF酒井高やMF伊藤はチームに残留したものの、14選手が他チームに移籍した。だが、移籍した14人中9人が1部残留争い巻き込まれているという

現在、自動降格圏内の17位で、MF原口とFW浅野が所属するハノーバーではワレス、ウッド、ミュラーの3人が所属している。また、最下位18位でFW久保のいるニュルンベルクではGKマテニアがプレーしている。

また、ドイツ国内外でも1部残留争いに巻き込まれている。シュタインマンは、デンマーク1部フェンディセルに移籍したが、全14チーム中12位と苦しんでいる。

同紙は、ハンブルガーSVから出て行った選手の多くが残留争いに巻き込まれている状況に「驚く程の確率だ」と伝えた。さらに「ハノーバーが今季残留争いで苦しんでいるのは不思議ではない。多くが元ハンブルガーSVの選手だから」と皮肉な書き方をしている。

ハンブルクの呪縛から解き放たれて残留を果たすクラブは現れるのだろうか。

(中野吉之伴通信員)