ザルツブルクMF南野拓実はゴールこそ奪えなかったが、優勝候補から確かな手応えを感じていた。

2トップの一角で先発。前半43分に味方選手とのワンツーで中へ切れ込み、またぎフェイントでわずかなシュートコースを作り左足で狙った。惜しくもゴール右に外れたが「ああいうところで前を向ければ、やれる自信はある」とはっきりとした口調で話した。後半途中から右のインサイドハーフでプレー。同20分にはドリブルで持ち上がり、左サイドへ展開し、チーム2点目につながった。

チームでは今季公式戦出場33試合中、先発が18試合で、レギュラー争いを繰り広げている。日本代表でも同じトップ下を主戦場とする香川が復帰。代表でもポジション争いが待ち受けている。「試合に出たからには結果を残さないといけない、という戦いが僕には残っている」。サバイバルを勝ち抜くことしか考えていない。(中野吉之伴通信員)