【メンヘングラッドバッハ(ドイツ)7日(日本時間8日)=中野吉之伴通信員】ブレーメンの日本代表FW大迫勇也(28)が復帰戦でいきなり結果を残した。

敵地で行われたボルシアMG戦で0-1の後半7分から途中出場し、同34分に同点ゴールをアシストした。実戦は日本代表として臨んだ2月1日のアジア杯決勝カタール戦以来、約2カ月ぶり。試合翌日には自身のインスタグラムで第2子となる次女が誕生したことを発表した。

やはり、その存在感は半端なかった。アジア杯後に戦列を離れていた大迫が、貴重な同点ゴールをアシストした。後半34分、相手DFのクリアボールを拾うと、寄せが甘くなった隙を突いて右足クロス。MFクラーセンの頭にピンポイントで通して見せた。ゴールが決まった瞬間、両手を上げてガッツポーズ。「状態はまだまだ100%ではないですけど、要所要所でしっかりプレーしようと考えてました」。その表情は晴れやかだった。

日本代表不動の1トップとして背中の痛みに苦しみながらアジア杯を戦った。「アジア杯の時点でこうなる感じはしてたんで。もう自分の中で踏ん切り、覚悟はしてたんで。切り替えて何ができるかというのを考えてました」と明かした。けがが深刻で、クラブは6月の南米選手権に参加させないと発表する事態にもなったが、それもチーム、監督の信頼が厚いことの証しか。

1点を追う後半7分からピッチに立ったが、本来の最前線ではなくMFの位置でプレーした。「(ポジションは)グルグル回ってましたね。ただ、こうやってまたピッチに立てたのがすごく幸せだと感じた」という。

試合翌日にはさらなる幸せがあったことを報告。自身のインスタグラムを更新し、第2子が誕生したことを発表した。写真を添えて「#半端なく(笑)可愛い」。新たな家族ができた喜び、プレーできる喜びをかみしめているようだった。