チェルシーに所属するベルギー代表FWエデン・アザール(28)のRマドリード移籍が近づいていると、10日付のスペイン紙アスが報じた。

Rマドリードはすでにアザールと個人合意に達しており、残すは保有権を持つチェルシーとのクラブ間合意のみと、日に日に移籍完了が近づいていると伝えている。

すでにチェルシーはアザールの放出を覚悟しているという。移籍金1億1600万ユーロ(約145億円)をRマドリード側に要求していると報道。だが、Rマドリード側はアザールとチェルシーの契約が20年6月までとなっており、残り1年しか残っていないことから8000万ユーロ(約100億円)~9000万ユーロ(約113億円)を提示しているという。両クラブ間で金額に大きな差が出来ていると報じた。

18年夏にRマドリードが当時チェルシーに所属していたGKクルトワを獲得した時は、放出側のチェルシーがGKケパを獲得が決まっていなかったため、合意までに時間がかかった。だが、今回はアザールの後釜としてドルトムントから20歳の米国代表FWプリシッチの移籍がすでに決まっているため、交渉が長期化することはないだろうと報じた。

サッリ監督も「アザールが他の経験をしたいのであれば、彼を引き留めるのは難しい。1億ポンド(1億1600万ユーロ)は十分に安い買い物だと思う」と、2季連続の主力放出を覚悟したコメントを発している。

(山本孔一通信員)