トルコ1部ベシクタシュの日本代表MF香川真司(30)は、ホームでの首位バシャクシェヒル戦に後半16分から途中出場して2-1の勝利に貢献した。

試合後、注目される自身の去就については、まだ何も決まっていないことを明かした。5月26日のリーグ最終節まで結果を求め続け、自らの可能性を広げる構えだ。

香川はピッチに立って、わずか4分後に見せ場を作った。後半19分、MFリャイッチからのリターンパスを受けると、ペナルティーエリア外から左足でループシュート。きれいな弧を描いたボールはわずかにクロスバーを越えた。直後に頭を抱え「残念。次はきっちり決めたいと思います」と悔しがった。だが、終了間際にも左足クロスから決定機を演出するなど、コンディションの良さを見せた。

トルコメディアは、今季終了までの期限付き移籍で加入している香川の去就について毎日のように報じている。香川は「封印しているというか、この夏について特に考えてない」と何も決まっていない事を強調。「(今季終了までの)ラスト2カ月でどれだけ全力を出し続けるか。それができたら、必ずいいところに進むと思っている」と目の前の試合に集中している。

デビュー戦2ゴールなどで結果を残しているが、移籍後はまだ2試合しか先発していない。「結果を残すために何が大事なのか、毎日問いただしている。うまくいかないこともありますけど、いいチャレンジができていると感じています」と、出場機会が限られている状況でも前を向いた。(オルムシュ由香通信員)