準決勝第1戦が行われ、MF長谷部誠(35)のフランクフルト(ドイツ)は、ホームでチェルシー(イングランド)と1-1で引き分けた。長谷場はボランチでフル出場。

長谷部のフランクフルトが、猛攻に耐え、敵地ロンドンで戦う第2戦に望みをつないだ。長谷部は「40分くらいまではいい形でやれていた」。前半23分にFWヨビッチの先制点で幸先の良いスタートを切った。だが、ハーフタイム直前に同点とされると、後半は防戦一方。「今までの対戦相手より1つランクが上のチームだった」。それでも何とか引き分け「悪くない結果だと思う」と言った。

決勝進出にはゴールが必要になる。それも今季リーグ戦18試合でわずか1敗しか喫していないチェルシーの本拠地が舞台。厳しい条件だが「ここまで、厳しいと言われた戦いを全部勝ち上がってきている」。今大会の決勝トーナメントに入ってから第2戦は3戦全勝と、逆境をはねのけている。日本人の同大会制覇は、01-02年シーズンに前身のUEFA杯を制覇した小野伸二(当時フェイエノールト)のみ。「ロンドンでも何か起こせると思う。何かそういう変な、何かがあります」。日本人2人目の快挙へ向け、大事な第2戦を前に、予感めいた“手応え”を感じているようだった。(中野吉之伴通信員)