サッカー女子ワールドカップ(W杯)フランス大会の1次リーグ第2戦で14日にレンヌで日本と対戦するスコットランドのカー監督(49)とDFコルシー(29)が13日、公式会見に臨んだ。

カー監督は三菱電機の英国の関連工場に長く勤務した経歴を持ち、80年代にスコットランドではまだ少なかった女子選手としてプレーしながら、10代で製造ラインの作業員に。それから17年の間に管理職まで昇進し、サッカーでも同国代表として長く活躍した。14年に指揮していたアーセナル・レディースでは元日本代表FW大野忍(35)とDF近賀ゆかり(35)を指導。

会見では「日本の組織的な部分やストラクチャーをスコットランド代表チームにも落とし込もうとしてきた。日本は素晴らしいチームで、初戦に引き分けたからといって、その価値は下げられるわけではない」と話した。コルシーも「世界のベストチームの1つ。リスペクトしていますし、その気持ちを持って明日はやっていきたい」と意気込んだ。

また、カー監督は日本-アルゼンチン戦を見た感想を問われると「アルゼンチンが結構手ごわいなと思いました。スペースがなくても上手に抜けていくのが日本ですが、それに対してあれだけの戦い方ができたことはすごいなと思います。私たちも自分たちのスタイルがありますが、ブレずに戦うというところは学ぶべき部分でした」と話した。

また、代表チームを率いるプレッシャーについても言及。同じく代表選手として活躍しながら監督に就任した日本の高倉麻子監督の心境をおもんぱかり「代表監督を務めれば、誰にだってプレッシャーがあるに決まっていますよ。特にトップランキングのチームであればなおさらそうですよね」と話した。イングランドとの初戦に敗れ、スコットランドにとってはあとのない1戦。「コルシーとも話しましたが、日本がアルゼンチンと引き分けたことはサプライズでした。自分たちもリスペクトを持って(日本戦は)頑張っていく。勝てるのであれば勝ちたい。得点をとって決勝トーナメントに進みたい」と力を込めた。