【ニューヨーク25日=岡崎悠利】日本代表FW久保建英(18)が所属するスペイン1部レアル・マドリードが26日(日本時間27日)、インターナショナル・チャンピオンズ杯の最終戦となるアトレチコ・マドリード戦に臨む。

Bチームのカスティージャ所属で帯同している久保にとって、同杯でジネディーヌ・ジダン監督(47)の前でプレーする最後のチャンス。大戦力を束ねる指揮官の“うれしい悩み”の1人となるべく、アピールの機会をうかがう。

最高峰の世界で過ごす時間が続くのか、次の90分間が1つのカギになる。カスティージャ所属ながら、9日から始まったカナダ合宿からの北米ツアーに同行し早くも最終戦を迎える。20日のBミュンヘン戦で後半にプレーし、中2日の短い期間で続く今大会の2試合目は出場なし。最終戦で再びピッチに送られる可能性は低くない。

ニューヨークに移動した24日には仲間とともにタイムズスクエアを訪れるなど、リラックスする時間も作った。この日の練習は試合会場で行われ、公開された冒頭約20分ではボール回しでトリッキーな足技を次々と披露。Bミュンヘン戦後には「1試合やって感触はつかめたので、もっと積極的にアピールしていければいいかなと思う」と話すなど、満足はしていない。

チームは右ウイングで主力と目されていたスペイン代表FWアセンシオがアーセナル戦で負傷し長期離脱。前日会見に出席したジダン監督は「フラストレーションはあるが、明日に集中している」と話すにとどめた。攻撃の選手として、開幕直前のこのタイミングで指揮官のもとでプレーすることは、シビアなテストに臨むことでもある。

チームは帰国後、30日にドイツで行われるアウディ杯でトットナムと対戦する。予定だった北米ツアーに続く同行の切符を手にするのか、ラウル監督の待つカスティージャに合流するか。ジダン監督を悩ませるプレーをまずは見せる。