14日にトルコのイスタンブールで行われた欧州スーパー杯のリバプール-チェルシー戦で女性審判員が起用された。15日付トルコの地元紙ミリエットは「世界のいい手本になった」と報じている。

UEFA(欧州サッカー連盟)主催のビッグマッチ。主審と副審の3人全員が女性。主審にはフラッパート(フランス)が務め、副審ニコロージと、オニール(コートジボワール)の女性3人が選手を先導して入場。イエローカード3枚、レッドカードを出すことなく試合をコントロールした。試合は2-2からのPK戦の末にリバプールが5-4で制した。

同紙は「良い審判を務めたことで好評価を受けている。特にささいな接触では笛を吹かず、試合中のプレーの流れを止めなかったとして称賛を浴びた」と女性3人の判定を絶賛している。

15日付のTRTスポル電子版では試合後にリバプールのクロップ監督が女性審判員についてのコメントを紹介した。延長前半11分にPKを与えた場面について「PKを与えた判定はハッピーではなかった」と話しながらも「かなり難しい判定だったはずだ」と理解を示した。さらに「試合を通して良い判定をしていたと思う。冷静だったし、このような重要な試合でいい判定をしていた」と話した。

UEFA主催大会決勝で女性だけが審判員を務める史上初めての試みは称賛の嵐だった。

(オルムシュ由香通信員)