今季のスペイン1部リーグのオープニングゲームとなった17日のビルバオ-バルセロナ戦は、スコアレスドローで終わるかと思われた後半44分、ビルバオの38歳のベテランFWアドゥリスがクラブ及び1部リーグの歴史に残る、芸術的なオーバーヘッドで決勝点を記録した。

スペイン紙アスによると、38歳186日で記録したこのゴールは、1部リーグの長い歴史上、6番目の年長ゴールになっている。

スペイン1部の最年長得点はドナトの40歳138日。そしてセサル(39歳286日)、ディ・ステファノ(39歳231日)、ベン・バレク(39歳124日)、プスカシュ(38歳233日)と続く。

長年、第一線を走り続けてきたアドゥリスはシーズン開幕前「今シーズンがプロフェッショナルとしての僕の最後の年になるだろう。今シーズン終了時にサッカーをやめるつもりだ。アスレティックでそれができることをうれしく思っている。今これを伝えるのは、僕たちがチームや目標に集中できるよう、他のことに気をとられることを避けるためだ。とても素晴らしいことを成し遂げて1年を終わらせ、サポーターに美しいものを届けられることを願っている」と重大な決断を下したことを明かしていた。

今シーズンでプロ生活22シーズン目。そんなアドゥリスはこれまで、763試合に出場し285ゴールを記録している。そして来年2月に誕生日を迎え、39歳で惜しまれつつトップシーンから退くことになるが、最高のスタートを切ったといえる。(高橋智行通信員)