スペイン1部のレアル・マドリードからマジョルカへ期限付き移籍したMF久保建英(18)のデビュー戦が、9月1日にアウェーで行われるバレンシア戦になる可能性が出てきた。

当初、25日のホーム、レアル・ソシエダード戦とみられていたが、モレノ監督が新加入の久保とFWサリビュルの起用について「日曜日(25日)に(ベンチに)入るかはわからない。今重要なのは、すでにいる選手たち」と開幕から在籍している選手中心で臨む考えを明かした。久保は23日に移籍後初めてチーム練習に参加した。これまでにRマドリードの強化試合にBチームも含めて6試合に出場し、試合勘の不安はない。22日に現地メディアにRソシエダード戦の出場について「準備はできてる」と意欲を示すなどコンディションも整っている。問題は新たなチームメートとの連係だけだ。

だが練習後、久保の契約について問われた監督は「我々には日曜日、非常に重要な試合がある。我々がRソシエダードについて話さないことは敬意を払っていないと思う。少なくとも私はそのゲームには参加しない」と久保への注目の高さが試合を上回ることについて不快感を示した。(高橋智行通信員)