スペイン2部サラゴサで公式戦2試合目となった日本代表MF香川真司(30)が、第2節のポンフェラディーナ戦の後半14分に待望の先制点をもたらした。しかし勝利目前の後半41分に失点し、チームは1-1の引き分け。勝ち点2を落とす結果となった。

そんな状況の中、ビクトル・フェルナンデス監督は試合後の会見で貴重な先制点を記録した香川について「個人面で彼のチームへの適応は並外れて素晴らしいよ。彼はとても謙虚でシンプルな青年だ。そしていつも笑顔だよ」とその印象を語った。

一方、サッカー面については「フィジカルコンディションを向上させる必要がある。なぜなら何カ月も試合をプレーしていなかったからね。でも非常に高いクオリティーを備えているよ」と要求した。

ポンフェラディーナ戦でチームを勝利に導くことはできなかった香川は次戦、30日にホームでエルチェと2部リーグ第3節で対戦する。入団会見で熱烈な歓迎を受けたホームサポーターに再びの素晴らしいパフォーマンスを求められることになるだろう。しかし香川が日々、着実に大きな信頼を得続けていることは間違いない。(高橋智行通信員)