22日にスペイン1部マジョルカに移籍したばかりの日本代表MF久保建英(18)が26日、次節バレンシア戦に向けた練習に参加した。

練習は室内でビデオを使った約45分のミーティングでスタート。その後、選手たちはグラウンドに出てランニング、ダッシュのウオーミングアップを行い、ボール回しを実施した。

Rソシエダード戦でスタメン出場した選手たちは練習を切り上げ、久保を含むそれ以外の選手たちは小さいゴールを使ったGKなしの6人対6人のミニゲーム、大きいゴールを使ったGKありの7人対7人のミニゲームで練習を継続。久保は最後のミニゲームで右サイドでプレーし、強烈な左足のシュートでゴールを記録した。

また、久保は練習後、モレノ監督からマンツーマンで身ぶり手ぶりを交えた熱烈な指導を5分ほど受けていた。

久保は25日の第2節Rソシエダード戦で1部リーグデビューの可能性があることを報じられていた。しかし試合前の記者会見で久保の注目度の高さがRソシエダード戦を上回っていることに不快感を示していたモレノ監督は久保について「日曜日にいるかどうか分からない。今のところ重要なのはすでにいる選手たちだ」と起用を明言することを避けていた。

そして久保は試合当日、チームバスに乗って会場入りしたものの、最終的に試合1時間前のメンバー発表でベンチ入りすることができず、スタンド観戦になった。

そのため、第3節バレンシア戦の行われる9月1日が、デビューに向けた久保にとっての新たな“Xデー”となるだろう。

(高橋智行通信員)