スペイン紙アスが10日、スペインの1部リーグと2部リーグの全クラブの今季サラリーキャップを報じ、日本代表MF久保建英(18)が所属するマジョルカは1部リーグの中では最下位となっている。

1部の合計額は28億8066万ユーロ(約3460億円)。20クラブ中でトップはバルセロナで6億7143万ユーロ(約806億円)となった。2位はライバルのRマドリードで6億4105万ユーロ(約769億円)、3位にAマドリードが3億4850万ユーロ(約418億円)となっている。上位3クラブの合計が16億6098万ユーロ(約199億円)となり、全体の58%を占めている。

日本人関連クラブでは、MF乾貴士が所属するエイバルが16番目で4712万ユーロ(約56億5000万円)、久保擁するマジョルカは最下位で2997万ユーロ(約36億円)となった。

2部リーグでは、22クラブ中トップは降格してきたジローナで2928万ユーロ(約35億1000万円)となっており、1部の最下位マジョルカとほぼ同額となった。FW岡崎慎司が公式戦デビューしたばかりのウエスカは11632万ユーロ(約19億6000万円)で4位。MF柴崎岳が所属するデポルティボは1135万ユーロ(約13億6000万円)で6位、MF香川真司がプレーするサラゴサは756万ユーロ(約9億700万円)で13位となった。最下位は、今季2部に昇格したフエンラブラダが405万ユーロ(約4億8600万円)となっている。

サラリーキャップは、選手や監督の固定と変動制の給与、社会保険、ボーナス、選手獲得費用(代理人の手数料含む)、減価償却、下部組織や他の部門の費用を含めた限度額。クラブのさまざまな収支に基づき計算されている。毎年4月に各クラブがサラリーキャップを提出。そしてラ・リーガの検証機関が承認や、基準を満たさず必要以上に高額な場合は修正を行う。また、新たな収入があった場合は上限を見直すことができる。

(高橋智行通信員)