マジョルカの日本代表MF久保建英(18)が13日、ホームでのビルバオ戦に後半18分から途中出場し本拠地デビューを飾った。

後半35分にはPKを獲得。キッカーは務めず移籍後初得点はならなかったが、ホームの観衆から大歓声を受けた。試合後にはマジョルカ移籍後初めて会見に出席。現地メディアの質問にはスペイン語で対応するなど、堂々と自分の言葉で語った。

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久保が情熱の国スペインで感情を爆発させた。後半18分に本拠地デビュー戦となる交代が告げられると、サポーターはスタンディングオベーション。「僕へのファンの迎え方にとても感謝しています」と気持ちが高ぶった。同35分にペナルティーエリア内右からドリブルを仕掛けた。左足でボールをまたぎ、右足で縦に突破。翻弄(ほんろう)された相手に足をかけられてPKを獲得するとガッツポーズ。観客に向かって雄たけびを上げ、気迫を前面に押し出した。

このPKは味方が失敗して勝利はお預け。だが、本拠地デビュー戦で絶好機を作り、サポーターから大きな声援を受けた。1日のバレンシアとのデビュー戦は出場時間11分で、ボールが回らなかったが、27分の出場機会でアピール。「チームメートのことを徐々に分かってきているし、自分にもボールがくるようになっている。このまま信頼を勝ち取っていければ」。チームメートとサポーターから信頼されはじめていることを、実感できた試合となった。