サラゴサMF香川真司(30)が移籍後2点目となる勝ち越しゴールを決め、チームを3連勝に導いた。

スタメン出場した香川はいつも通りダイヤモンド型の4-4-2のトップ下に入り、相手のDFとMFの間を動いてプレーした。パスを受けるタイミングをうかがい、味方に何度も細かい指示を出していた。開始3分、後方から来たボールを後ろ足で流し、FWドゥワメナのシュートチャンスを演出する。

その後、香川は20分過ぎからこれまでの試合以上に中盤でボールを受けるシーンが増え、ゲームを組み立て、スルーパスを狙っていき、23分にはFWルイス・スアレスにつないだアウトサイドのパスで観衆を沸かせた。また29分にこの試合の自身最初のシュートを放った。

後半に入るとボールタッチ数がさらに増え、4分にはペナルティーエリア手前でパスを受け、左足で強烈なシュートを放った。GKカストに止められた後、CKを蹴りに行く際、観衆をジェスチャーで鼓舞した。さらに8分にもグラウンダーのシュートでゴールを狙う。

29分にはMFハビ・ロスのシュートがGKに防がれたリバウンドからダイレクトでシュートを打つもわずかに枠外。

そして迎えた35分、香川も絡んだパス回しから、最後はルイス・スアレスの左サイドからのグラウンダーのパスを、ゴール前に走り込んだ香川が右足で難なく押し込み勝ち越し点を奪った。

香川は41分の3点目のプレーに観衆を沸かせるヒールパスで絡むなど上々のパフォーマンスで、これまでで一番いい出来だった。

香川は試合後、「今日はたくさんチャンスがあったので絶対に勝たないといけない試合でした。いいボールをくれたスアレスに感謝したいですし、勝ちにつながってよかったと思います」「最後まであきらめずに必ず点を取るんだという強い気持ちを持ってピッチで戦い続けた結果、ああいうゴールにつながりました。そういう気持ちが大事だと改めて感じました」と喜んだ。

サラゴサは5戦4勝1分けと無敗で2位の座をキープしている。(高橋智行通信員)