香川真司所属のサラゴサは今シーズン、リーグ開幕から7試合を戦い、4勝3分けで2部リーグで無敗をキープしている唯一のチームとなっている。このことについてスペイン紙マルカは、2部リーグで開幕から7試合無敗というのは、全カテゴリーを通じてクラブ史上2度目のことであると1日に報じている。

サラゴサが最初に開幕から7試合無敗を記録したのは1部リーグに属していた1972-73シーズンのことで、その成績は3勝4分けだった。そのため今回は47年ぶりの大偉業となっている。

今シーズン、サラゴサはリーグ開幕から香川の入団もあり素晴らしいパフォーマンスを披露し続けている。フエンラブラダの選手たちの集団胃腸炎によりアウェーの第6節が16日に延期され消化試合が1試合少ないものの、現在、岡崎慎司所属のウエスカと並び勝ち点15を獲得して3位につけており、首位カディスと勝ち点4差、2位アルメリアと勝ち点2差で好順位をキープしている。

先週末に開催された第8節までサラゴサとアルメリアだけが2部リーグの無敗チームだったが、アルメリアがカディスに敗れた一方、サラゴサがオビエドと引き分けたため、サラゴサだけが唯一1度も負けていないチームとなっている。

また1部リーグでは第7節を終了した時点で4勝3分けのレアル・マドリードが唯一無敗を誇っている。

サラゴサは守備の固さとルイス・スアレスを中心とした高い得点力により、相手チームにとって脅威となっている。

さらにマルカ紙は成功の秘訣(ひけつ)のひとつはメンタリティーの強さも挙げている。なぜならアウェーで行われた最下位のオビエド戦、サラゴサは2度のリードを許しながらも、2-2で引き分けて勝ち点1を獲得し、逆境に対する強さを発揮したのである。(高橋智行通信員)