前節の脳振とうから復帰したMF長谷部誠と日本代表MF鎌田大地がそろって先発したフランクフルトは2-2で引き分けた。長谷部は3バックの中央でフル出場、鎌田はトップ下後半39分までプレーした。

開始から押したフランクフルト。20分には右サイドの崩しからスルーパスを受けた鎌田がゴール至近距離から右足で狙ったが、GKに当たったボールはクロスバーに嫌われた。

その後も優位に試合を進めていたが、27分に先制点を許す。カウンター気味の中央突破からスルーパスを出され、GKフレデリック・ロノウとほぼ1対1の状態に。好セーブで止めたこぼれ球を詰められたシュートはクロスバーに当たるも、ボールはふたたび相手のもとへ。ここもロノウが体を張ってとめたが、ゴール前にこぼれたボールに先に走り込まれた。最後は長谷部が懸命に体を投げ出すも、わずかに届かず決められた。

後半に入ってフランクフルトが追いつく。10分、鎌田の右CKがクリアされたこぼれ球を拾ったMFセバスチャン・ロデが右足で豪快なミドルシュートを決めた。そして44分にMFアンドレ・シルバが左足で値千金の勝ち越しゴール。終盤で逆転に成功した。

このまま試合終了かと思われたロスタイムだった。あとがない相手のカウンターから一気にゴール前へ攻め込まれ、ペナルティーエリア内での長谷部のスライディングが相手選手にかかって反則に。PKを与え、これを決められて追いつかれた。それまで幾度となく相手のカウンターを止め続けて存在感を示していた長谷部だったが、悔やまれるワンプレーとなった。

その後はゴールは生まれず、勝ち点1を分け合った。