日本代表DF吉田麻也が所属するサウサンプトンは、ホームでの今季初勝利を目指したがチェルシーに完敗した。

前節トットナム戦に続いてスタメン出場した吉田は、前節の3バックから4バックに変更された最終ラインの左CBで先発。前半17分、吉田の裏を狙うチェルシーFWアブラハムに高いロングボールが蹴り込まれ、前に出たGKガンと対応しにいったがわずかに届かず、アブラハムに右足のロブでシュートを決められた。吉田は懸命に戻ってライン際で見事なクリアをしたように見えたが、ゴールラインテクノロジーで審判がゴールを認めて先制点を献上。前半で1-3と主導権を握られた。

後半、まず1点を返したいサウサンプトンだったが、シュートまで持ち込むことができない。それでも、網を張って相手の攻撃をつぶしてから前線の選手のスピードを使ってカウンターを狙うチェルシーの攻撃に無失点で踏みとどまっていたが、終了間際の後半44分に4失点目。サウサンプトンはいいところなくリーグ3連敗を喫し、ホームでの悪い流れが継続することになった。

試合後、吉田の主な一問一答は以下の通り。

-思うような展開にならず難しい試合になった

吉田 相手ももちろん良かったですけど、それ以上に自分たちが全然足りなかったな、っていう。絶対勝ち点を取らなければいけない試合だっただけに、ダメージ大きいですね、チームにとっても。これで3連敗ですし。やっと試合に出られるようになったと思ったらまた、次から次に問題が生じるのはなんででしょうね。

-2試合連続先発で、流れは良くなってきた

吉田 いやいや、2連敗してますから。そうなると苦しいですね、どうなるか。代表から帰ってきてどうなるかですね。

-今季初めてプレミアリーグで4バックの一角としてプレー。

吉田 僕自身はそんなに違和感なくやれたんですけど、ほんとに細かいところを見逃されずに全部やられたな、って感じですね。

-日本代表戦がこれから始まる

吉田 ここでしっかり勝ち点6を取って、余裕を持ちたいですよね、正直。確実に6取ればだいぶ大きいと思うし。そのためにみんな、僕だけじゃなくて、ヨーロッパの選手はみんなリスクをかけていくわけで。やっぱり9、10、11(月)と続くとね、フィジカル的にも苦しくなると思いますけど。監督も言っていましたけど、そこを体験して、そこは避けては通れないところなんで、今のうちに若い選手はたくさんこういう経験をするべきだと思いますし、その先にW杯が待っているわけで、苦しいことを乗り越えて成長していければ…。ラグビーのチームみたいに、大きなこと成し遂げる可能性がより出てくるのではないかと思います。

-ラグビーW杯は見ているか

吉田 全試合見てるね。(笑)。昨日は練習が午前中だったんで後半しか見られなかったけど、この間スパーズ戦の朝も起きて見ましたよ。8時! そしてハーフタイムに朝飯を食べて、帰ってきて、また見て。

-同じ日本人として誇りに思うというか、特にアイルランド戦なんかは

吉田 すごかったですね。めちゃめちゃ褒められたもん、俺、何もしてないのに(笑)。でもいろんなこと、ラグビーって競技は違うけど非常に似ているなって感じるところがたくさんあって、ロシア戦の入りなんか悪くって、どんな試合、大会でも、入りっていうのは大事だと感じたし、逆にアイルランド戦みたいに大きなことを成し遂げるには、全員が力を出し切ってやれば不可能ではないなっていうのも学べたし。大きな刺激を受けているとともに、たくさん勉強させてもらっているなって。感謝です!【井上亮通信員】