レアル・マドリードの、今夏獲得候補の1人になっていたトットナム所属のデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(27)について、今冬の移籍市場でレアルが再び獲得に動くとスペイン紙アス(電子版)が9日に報じている。

エリクセンのトットナムとの契約は来年6月30日までのため、Rマドリードが無料で獲得できる来夏、契約に動く可能性もあるとのことだが、クラブは中盤の人材不足を懸念しているため早急の補強が必要と考えているという。

Rマドリードは今季ここまで公式戦10試合を戦っているが、中盤の選手で負傷していないのはカゼミロただ1人であり、そのわずかな期間にクロース、モドリッチ、バルベルデ、イスコ、ハメス・ロドリゲスがフィジカル面に何らかの問題を抱えてきた。そしてクロースは現在も負傷中である。

中でもRマドリードは第4節レバンテ戦ではイスコ、モドリッチ、バルベルデの3選手が同時に負傷欠場したため、試合に出場できる中盤の選手がクロース、カゼミーロ、ロドリゲスの3選手のみという深刻な事態に陥っていた。

さらに今週、各国代表に選ばれている選手たちは休む間もなく代表戦に参加するため、MF陣に新たな負傷者が出る可能性がある。

一方、エリクセンは来夏の入団を望んでいるという。なぜなら移籍金なしで加入した場合、移籍に関してのボーナスを受け取れる可能性があるからである。

もしRマドリードがエリクセンを今冬の移籍市場で獲得する場合、3000万ユーロ(約35億3000万円)と手頃な価格で獲得できるという。なぜならあと半年たった場合、トットナムはただで手放さなくてはならないためである。一方、もし今夏獲得した場合の価格は8000万ユーロ(約94億円)と見積もられていたため、現在は半額以下まで落ちている。(高橋智行通信員)