MF香川真司が所属のサラゴサは現在、心臓病で無期限の活動停止となっているドゥワメナの代わりとして、ブラジル人FWジョナタス・ジェズズ(30)にオファーを出しているとスペイン紙アスが23日に報じている。

同紙のよると、サラゴサのスポーツディレクター、ロロ・アランテギが1週間前、ジョナタス・ジェズズに正式な契約オファーを出しており、回答の期限があと2日に迫っているとのことだ。

現在無所属のジョナタス・ジェズズはいつでも契約ができる状態になっているため、サラゴサの獲得候補1番手になっている。クラブ首脳陣のひとりが高額な給与を求められていることを明かしているため、この移籍実現の可能性は低いとみられている。

ジョナタス・ジェズズは身長192センチと大柄で、フィジカル面にたけ、相手DFを背負ってのプレーが得意な選手。エルチェでプレーした2014-15シーズンに14ゴールを決め、翌シーズン、700万ユーロ(約8億4000万円)でレアル・ソシエダードに移籍したもののあまりいいパフォーマンスではなかった。そのため2016-17シーズンに獲得した時と同額でルビン・カザンに移籍した後、2017-18シーズンに900万ユーロ(約10億8000万円)でハノーファー96に入団。そしてコリンチャンスへの期限付き移籍期間を経て、今年1月にハノーファー96に戻り、今夏契約切れとなっている。

サラゴサには今シーズンのサラリーキャップの上限750万ユーロ(約9億円)中、選手獲得に費やせる金額がまだ54万ユーロ(約6480万円)残っている。

さらにビクトル・フェルナンデス監督がシーズン開幕1週間前に足りていないと語っていた別のFWとMFの今冬の移籍市場での獲得に、長期離脱しているドゥワメナの給与の80%を割り当てることができるという。(高橋智行通信員)