オーストラリアAリーグの強豪メルボルン・ビクトリーを退団し、所属先未定の本田圭佑(33)が30日、ツイッターで「明日からフィテッセの練習に参加する」と、いきなりつぶやいた。

フィテッセは今季ここまでオランダ1部4位と好調。本田のCSKAモスクワ在籍時の監督で、本田の良さを知り尽くすロシア人のレオニード・スルツキー監督が率いている。

本田は「トライアウトに行く、12年前と同じ感覚」ともつぶやいた。J1名古屋から、初めて海外に渡った07年末にも、実質的にスパイクひとつで海を渡り、同じオランダ1部のVVVフェンロに練習参加。ここで実力を認めさせ、正式契約を勝ち取った。この時になぞらえ、新たな環境に気持ちを高ぶらせているようだ。

本田はメルボルンV退団後、基本的に、個人トレーナーとともに練習を続けてきた。一時的に米国で、自身が経営に参画するMLS下部のオレンジカウンティSCに練習参加したことはあったが、年齢制限外のオーバーエージ枠での20年東京五輪出場&金メダルとぶち上げた大目標へ、欧州復帰の道を模索してきた。その意味で、この練習参加が、注目される去就に大きな影響を与える可能性はある。

フィテッセは、オランダのドイツ国境に近いアーネムという都市を本拠地とし、日本人では安田理大、太田宏介、ハーフナー・マイクが所属していたこともある。開幕からリーグ戦11試合を戦い勝ち点23(7勝2分け2敗)の4位と好調。日本代表MF堂安律の3位PSVと同勝ち点で、首位アヤックス(勝ち点29)、2位のAZを追っている。